崔為磊駐新潟総領事が署名記事「『一帯一路』 未来への道」を発表
2023/12/07

 12月1日、崔為磊駐新潟総領事は管轄区域の主要メディア『荘内日報』に署名記事「『一帯一路』 未来への道」を発表しました。

 2千年余り前、先人たちは友好的な交流という素朴な願いを胸に抱き、草原や砂漠を越えアジア、ヨーロッパ、アフリカを結ぶ陸上シルクロードを開拓し、人類の文明史における大規模な交流の時代を築きました。1千年余り前、先人たちは船に帆をかかげ、荒波を乗り越えて東西を結ぶ海上シルクロードに乗り出し、人類の文明が融合する新しい時代を切り拓きました。日本はこうした古代のシルクロードの利益を享受した国の一つです。

  2013年、習近平国家主席は「一帯一路」を提起し、創造性を持って古代のシルクロードという人類文明の発展における遺産を受け継ぎ、そこに新たな時代の精神と文化を内包し、人類が共に実現する現代化への新たな道を切り開きました。それは人類という運命共同体を構築するプラットホームを提供し、今日の世界で最も広範で最大規模の国際協力プラットフォームとなっています。

 10年来、「一帯一路」は「共同協議」「共同建設」「共同享受」を原則として、協力と共益の理念と正しい道理を積極的に提唱し、各国とも平等な参加者、貢献者、受益者であることを堅持し、経済の大規模な統合、開発の大規模な連動、成果の大規模な共有を実現するために努力してきました。

 10年来、「一帯一路」は開かれた姿とクリーンなバックグラウンドで、清廉で曇りのない色を堅守し、開放と包容を堅持し、エコロジカルな発展を推進し、一切妥協を許さない態度で腐敗を打破してきました。

 10年来、「一帯一路」は相互接続を中心とし、インフラストラクチャーの「ハードコネクション」を重要視し、スタンダードな「ソフトコネクション」を重要なサポートと位置づけ、共同の国家を構築する人々の「心のコネクション」を共同建設することを重要な基盤とし、協力領域を絶えず開拓してきました。

 10年来、「一帯一路」は真の多国間主義を堅持し、グローバルガバナンス体制がより公正かつ理にかなった方向に発展するよう推進し、人類運命共同体構築を推進するために着実な歩みを進めてきました。

 現在までに、中国は世界152カ国、32の国際機関と200余りの共同建設協力文書に署名してきました。過去10年間、中国と共同建設国家との双方向投資は3800億ドルを超え、輸出入額は累計で19・1兆ドルで、中国の外国貿易総額の45・4%を占めます。世界銀行の報告によれば、「一帯一路」は参与国の貿易を4.1%増加させ、外国からの投資を5%増加させ、低所得国の国内総生産(GDP)を3.4%増加させ、2030年までには世界に年間1.6兆ドルの収益をもたらす見込みで、約4000万人近くの脱貧困を支援するとしています。

 今年の10月17日から18日まで第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが北京で開催され、そのメインテーマは「質の高い『一帯一路』の共同建設、共同発展と繁栄の実現」でした。サミットフォーラムの開会式で習近平国家主席が基調演説を行い、中国は各方面との「一帯一路」協力パートナーシップを深化させ、共同建設を新たな段階に推進する意欲があると述べました。各国は手を携え、平和的発展、互恵協力、共同繁栄を特徴とする世界の近代化を実現させるべきと述べました。今後、中国は市場アクセスをさらに拡大し、国有企業、デジタル経済、知的財産や政府調達などの分野での改革を深化させ、より多くの国と自由貿易協定や投資協定を交渉していきます。 中国の金融機関は科学的実証に基づいた「一帯一路」建設プロジェクトを支援するため、新たな人民元融資窓口を設置していきます。 そのほか、「一帯一路」の質の高い共同建設に向けた8つの行動が発表され、その中にはグリーン開発の推進、科学技術イノベーションの促進などの重要な措置が含まれます。これらの政策の実施により、世界中の国々の近代化にさらに大きな推進力がもたらされ、より広い余地がもたらされると信じています。

 中国と日本は「一衣帯水」であり、重要な隣国同士であり、経済的な発展に高度な補完性があります。中日国交正常化以来、両国の関係は全体的に絶えず発展し続け、経済的なつながりは日増しに緊密になっています。日本は過去2回にわたり高レベルの代表団を中国に派遣し、「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに参加されました。双方は中日第三国市場協力に関する覚書に署名し、初の協力フォーラムを開催し、50余りの協力協議合意を達成しました。日本の企業は中国~ヨーロッパブロックの鉄道や江海連絡輸送を活用し、有益な経験を積み上げてきました。

 私たちは、日本の各界関係者が「一帯一路」の提案をより客観的かつ合理的に理解し、地政学的な思考に縛られず、外部からの悪い影響に左右されないように願っております。より多くの日本の企業が、より積極的で実用的なアプローチで「一帯一路」の提案に基づいて深化した協力を行うことを歓迎し、両国が互いに連携して「一帯一路」がもたらす巨大なチャンスをつかむことができると信じております。そして、ますます実務的な交流と協力を深め、民間の友好をさらに深化させ、手を携えて「全世界に幸福をもたらす道」を共に歩んでいこうではありませんか。