政党・政治団体
2010/07/16

概況

 

中国の政党制度の特徴は、中国共産党が指導し、多くの党派が協力し、中国共産党が政権を担当し、多くの党派が政治に参与することである。民主諸党派は共産党と団結、協力する親密な友党、参政党であって、反対党や野党ではない。民主諸党派は政権に参加し、国の政策、方針、国家指導者の人選についての協議に参与し、国の事務の管理、国の方針、政策、法律、法規の制定、実施に参与している。

 

中国では、中国共産党と民主諸党派は共同の奮闘目標を持っている。中国の国情と国の性格は、中国共産党の指導が多党協力の最も重要な前提と根本的な保証であることを決定づけている。中国共産党と民主諸党派はいずれも憲法を根本的な活動の準則とし、憲法の尊厳を守り、憲法の実施を保証する職責を負っている。

 

中国共産党は192171日に創立した中国の政権党であり、中国の各民族人民の利益を代表し、中国の社会主義事業の指導的中核である。20076月現在、中国共産党の党員総数は73363000人、党の末端組織は3607000ある。

 

1949年の中華人民共和国成立後、中国共産党は全国各民族人民を指導してさまざまな困難を克服し、貧しい、立ち遅れた半植民地半封建国家であった中国をひとまず富み栄える社会主義国に築き上げた。

 

中国共産党の指導は主に思想政治の指導である。党は人民の意志を集中して自らの主張と政策を形成している。これらの主張と政策は国の法的手続きに従い、全国人民代表大会の決定を経て国の法律と決定になる。国の指導体制では、党は政府の機能を肩代わりしない。党は憲法と法律の範囲内で活動を行い、憲法と法律を超越する権利はない。党員はすべての公民と同じで、法律の前ではすべての人は平等である。

 

中国共産党中央の機関紙は『人民日報』であり、理論刊行物は『求是』誌である。

 

中国共産党中央の指導機構

 

現任の中央委員会は200710月に開かれた中国共産党第17回全国代表大会で選出されたものである。

 

現任の中央委員会総書記は胡錦濤氏。

 

中央政治局

 

中央政治局常務委員会委員  

胡錦濤、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康

 

中央政治局委員(姓の簡体字筆画順による)  

習近平、王剛、王楽泉、王兆国、王岐山、回良玉(回族)、劉淇、劉雲山、劉延東(女性)、李長春、李克強、李源潮、呉邦国、汪洋、張高麗、張徳江、周永康、胡錦濤、兪正声、賀国強、賈慶林、徐才厚、郭伯雄、温家宝、薄熙来

 

中央書記処

書記 習近平、劉雲山、李源潮、何勇、令計画、王滬寧

 

中央軍事委員会

主席  胡錦濤

副主席 郭伯雄、徐才厚

委員  梁光烈、陳炳徳、李継耐、廖錫竜、常万全、靖志遠、呉勝利、許其亮

 

中央規律検査委員会

書記  賀国強

副書記 何勇、張恵新、馬馼(女性)、孫忠同、幹以勝、張毅、黄樹賢、李玉賦

 

民主諸党派

 

民主諸党派は、中国大陸部にある政権党中国共産党以外の8つの参政党の総称である。つまり中国国民党革命委員会、中国民主同盟、中国民主建国会、中国民主促進会、中国農工民主党、中国致公党、九三学社、台湾民主自治同盟である。

 

中華人民共和国の成立後、民主諸党派は「共同綱領」と憲法、人民政治協商会議規約総綱を自らの政治綱領とすることを確定し、人民の政権と人民政治協商会議の活動に積極的に参加し、人民民主主義独裁の強化、社会主義改造の順調な実現と社会主義建設事業の迅速な発展のために重要な役割を果たした。国が社会主義現代化建設の新しい時期に入ってから、民主諸党派の性格もそれにともなって根本的な変化が生じ、それぞれ連携を保っている一部の社会主義勤労者および社会主義を擁護する愛国者の政治同盟となり、中国共産党の指導を受け入れ、中国共産党と協力し、ともに社会主義事業に力を注ぐ親密な友党となった。民主諸党派はいずれも国の政治活動に積極的に参与し、改革開放と社会主義現代化建設事業に重要な貢献をしている。民主諸党派は中国の愛国統一戦線の重要な力でもあれば、国の安定と団結を擁護し、社会主義現代化建設と祖国統一を促進する重要な力でもある。

 

8つの民主党派の概況

 

中国国民党革命委員会  民革と略称。1948年1月1日香港で発足し、国民党内の民主派とその他の愛国民主人士によって創立された。現在、台湾とチベットを除いて、30の省自治区直轄市で省クラスの組織を設立し、約82000人の党員と4000余りの末端組織を擁している。歴代の主席は李済深、何香凝(女性)、朱蘊山、王崑崙、屈武、朱学範、李沛瑶、何魯麗(女性)の諸氏。現任の主席は周鉄農氏。

 

中国民主同盟  民盟と略称。前身は193911月に発足した「統一建国同志会」である。194110月香港で『光明報』を創刊すると同時に、正式に成立宣言を発表した

19449月に「中国民主同盟」と改称し、団体会員制から個人が申請して加入するように改めた。主に文化教育および科学技術の活動に従事する中高級知識人からなっている。2007年末現在、民盟は30の省自治区直轄市で組織を設立し、メンバー184400人を擁している。現任の主席は蒋樹声氏。

 

中国民主建国会  民建と略称。19451216日重慶で発足し、経済界の人々からなっている。30の省自治区直轄市および大中都市に組織を設立し、現在のメンバーは109000人、大多数は経済界とその他の分野の代表的な人々である。現任の主席は陳昌智氏。

 

中国民主促進会  民進と略称。19451230日上海で発足し、主に教育、文化、出版、科学技術などの分野の仕事に従事する代表的な知識人からなっている。2005年末現在、民進は29の省自治区直轄市に組織を設立し、会員99000人を擁している。現任の主席は厳雋琪女史。

 

中国農工民主党  農工党と略称。19308月に発足し、8つの民主党派の中では比較的早い時期に発足した。党員は大中都市の医薬衛生分野の中高級知識人の中の代表的な人々を主体としている。現在、台湾とチベットを除いて、30の省自治区直轄市に地方組織を設立しており、党員102000人を擁している。現任の主席は桑国衛氏。中央機関の刊行物は『前進論壇』。

 

中国致公党  華僑の社会団体であるアメリカ致公総堂の発起で192510月アメリカのサンフランシスコで発足し、主に帰国華僑とその親族の中上層の人々からなっている。現在、全国に省クラス組織が18、中央直属組織が一つあり、市クラス組織が129、党員数は3万人以上。現任の主席は万鋼氏。

 

九三学社  前身は民主科学座談会であり、後に1945年9月3日の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の偉大な勝利を記念するため「九三学社」に改称し、1946年5月4日正式に発足した。メンバーは主に科学技術分野の中高級知識人である。活動の展開につれて、組織も大きな発展を遂げた。現在、台湾とチベットを除いて、30の省自治区轄市と286の市県に委員会または準備委員会を設立している。現在、メンバー102000人を擁し、高級職称の資格をもつ人たちが61.2%を占める。メンバーの中では全国政治協商会議委員が104人、全国人民代表大会代表が70人、省クラス政協副主席が19人、省クラス全人代常務委員会副主任が4人、副省長または直轄市副市長が4人いる。九三学社には中国科学院アカデミー会員(学部委員)と中国工程学院アカデミー会員が150人いる。歴代中央主席は許徳珩、周培源、王淦昌の諸氏。現任の名誉主席は呉階平氏、主席は韓啓徳氏。刊行物は『民主と科学』。

 

台湾民主自治同盟  台盟と略称。大陸に住む台湾省の人たちからなる。19471112日香港で発足し、中央委員会は1949年大陸に移り、初めは上海に設けられていたが、1955年北京に移った。メンバーは主に教育、科学技術、医療衛生、経済、文学芸術、報道出版分野に集中しており、台湾および海外の台湾同胞と幅広い連携と深い同郷のよしみを保っている。現在、台盟は13の省直轄市で省クラス組織を設立し、メンバーは2100人。現任の主席は林文漪女史。

 

社会団体

 

社会団体は現代中国の政治活動の重要な構成部分である。現在、中国には全国的な社会団体が2000近くもあり、そのうち行政編制または事業編制を用い、国が財政資金を支出している社会団体は約200ある。この200近くの団体の中で、中華全国総工会、中国共産主義青年団、中華全国婦女連合会には特殊な政治的地位があり、社会に広い影響力を及ぼしている。政治的地位はこの3つの団体に及ばないものの比較的特殊な団体には、中華全国工商業連合会、中国文学芸術界連合会、中国科学技術協会、中華全国帰国華僑連合会、中国人民対外友好協会、中国国際貿易促進委員会、中国身障者連合会、中華全国ジャーナリスト協会、中国赤十字総会、全国台湾同胞聯誼会、宋慶齢基金会、外交学会、黄埔軍官学校同窓会、欧米同窓会、中国作家協会、中国法学会、中国職工思想政治工作研究会がある。これらの社会団体は非政府組織であるが、政府の職能をかなり行使している。

 

主な社会団体の概況

 

中華全国総工会  「全総」と略称。1925年5月1日に発足した各地方の総工会と産業別の全国労働組合の指導機関である。主な社会的機能は、労働者職員の合法的権益と民主的権利を守ること、労働者職員が建設と改革に参加し、経済社会発展の任務を達成するように働きかけ、組織すること、企業の民主的管理に参与し、労働者職員が絶えず思想モラルのレベルと科学技術、文化の資質を高めるよう教育することである。現任の執行委員会主席は王兆国氏。

 

中国共産主義青年団  「共青団」と略称。1922年5月に発足し、中国共産党の指導する先進的青年の大衆組織である。基本的任務は、広範な青年を結集、引率し、経済建設を中心として、中国の特色をもつ社会主義を建設する偉大な実践の中で、理想、モラル、教養があり、規律を守る後継者を育て上げることである。共青団員の年齢は14歳から28歳までとされている。共青団中央書記処第1書記は胡春華氏。

 

中華全国婦女連合会  「全国婦連」と略称。1949年に発足し、中国共産党と中国政府が女性と連携を保つ架け橋、きずなであり、国の政権の重要な社会的支柱の一つである。基本的機能は、女性の利益を代表、擁護し、男女平等を促進することである。全国婦連の機関刊行物は『中国婦女報』と『中国婦女』である。現任の執行委員会主席は顧秀蓮女史。

 

中華全国工商業連合会  「全国工商連」と略称。中国民間商会とも称され、195311月に発足し、中国工商業界の全国的な人民団体である。それは中国共産党と中央政府が非公有制経済の人たちと連携を保つ架け橋、きずなであり、政府の非公有制経済の管理を助けている。執行委員会主席は黄孟復氏。

 

中国文学芸術界連合会  「中国文聯」と略称。1949年3月に発足した全国的組織であり、各省自治区直轄市の文学芸術界連合会および全国的な産業文学芸術関係者連合会からなる人民団体である。主席は孫家正氏。

 

中国科学技術協会  「中国科協」と略称。1958年に発足した科学技術関係者の民間組織であり、その趣旨は科学技術の繁栄、発展、普及を促進することである。現在は167の全国的な科学技術協会と430万人余りの会員を擁している。主席は韓啓徳氏。

 

中華全国帰国華僑連合会  「中国僑連」と略称。19561012日に発足し、全国の帰国華僑と国内に在住する華僑の親族からなる全国的な人民団体である。主席は林軍氏。

 

中国人民対外友好協会  「対外友協」と略称。1954年5月3日北京で発足した全国的民間外交団体であり、中国人民と世界各国人民の間の理解と友情を発展させ、経済、社会、文化、科学技術、教育などの交流と協力を相互促進し、世界平和の擁護を趣旨としている。会長は陳昊蘇氏。

 

中国国際貿易促進委員会  「中国貿促会」と略称。1952年に発足し、中国経済貿易界の代表的な人たちと企業、団体からなる全国的な対外経済貿易関連の民間組織である。現在、18の業種分会、7万の会員企業、600余りの地方分会、16の海外事務所がある。中国政府の認可を得て、19886月に中国国際商会を設立した。会長は万季飛氏。

 

中国身体障害者連合会  「中国身障者連」と略称。198311月に発足し、身障者と身障者の活動に従事する人々からなり、身障者の共同の利益を代表し、身障者の合法的権益を守り、身障者を結束させ、教育し、身障者に力添えし、政府に委託された任務を遂行し、身障者事業を管理し、発展させる職能を持っている。主席は鄧朴方氏。

 

中華全国ジャーナリスト協会  「中国記協」と略称。中国記協の前身は周恩来氏の提唱バックアップの下で、1937118日上海で設立された中国青年新聞記者学会である。1957314日、中華全国ジャーナリスト協会が正式に発足した。その趣旨は全国各民族のジャーナリストを結集し、ジャーナリストの育成を強化し、ジャーナリストの合法的権益を守り、報道の改革を促し、社会主義の報道事業を繁栄、発展させ、国際交流を展開することである。主席は田聡明氏。

 

中国赤十字総会  1904年に発足し、その趣旨は人々の生命と健康を保護し、人道主義の精神を発揚し、平和進歩の事業を促すことである。現在、末端組織は7万余り、会員2000万人余りを擁している。会長は彭珮雲女史。

 

中華全国台湾同胞聯誼会  「全国台連」と略称、19811227日北京で発足した祖国大陸に在住する台湾各民族同胞の同郷会組織であり、台湾各民族同胞の愛国的民間団体である。会長は梁国揚氏。

 

宋慶齢名誉国家主席記念基金会  「宋慶齢基金会」と略称。1982年5月29日北京で発足した。その趣旨は、宋慶齢女史が生涯力を尽くした少年児童の文化教育、科学技術および福祉の事業を受け継ぎ、発展させ、少年児童の身心の健やかな成長を促し、国際友好を増進し、世界平和を擁護し、祖国の統一を実現することである。上海、日本、カナダ、アメリカに4つの基金会を設立している。主席は胡啓立氏。

 

中国人民外交学会  19491215日に発足し、主な任務は世界各国の政治活動家、知名人、国際問題研究機構、学者と交流、連携を進めるとともに、両国間または多国間のシンポジウムなどのイベントを企画、組織し、国際問題について研究、討論を行い、意見を交換し、中国人民と世界各国人民の相互理解と協力を促進することである。会長は楊文昌氏。

 

黄埔軍官学校同窓会  黄埔軍官学校の卒業生が1984年6月16日に発足させた愛国的団体である。黄埔軍官学校の卒業生は、1924年以降に黄埔に設立された陸軍軍官学校、中央軍事政治学校、中央陸軍軍官学校と分校の学生、大陸に創立された中央軍官学校の第1期から第23期までの卒業生、台湾に設立された中央軍官学校の第24期以降の各期卒業生、中央陸軍軍官学校訓練クラスと名づけられた各種訓練クラスの修了生などからなる。その趣旨は、黄埔の精神を発揚し、卒業、修了生の間の親しみを深め、祖国の統一を促進し、中華の振興に力を尽くすことである。理事会会長は李運昌氏。同窓会の総合刊行物は『黄埔』誌である。

 

欧米同窓会  191310月に発足した。その趣旨は愛国主義の伝統を受け継ぎ、欧米などの国に留学して帰国した学友を結集し、国外にいる学友、親友と広く連係を保ち、学習を通じて友情を深め、互いに切磋琢磨し、ともに中国の振興、祖国統一の大業に貢献することである。理事会会長は韓啓徳氏。

 

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