「漢方」効用解明で協定
新潟薬科大と中国•長春中医薬大 予防医療の発展へ
2011/05/18

   新潟市秋葉区の新潟薬科大は,中国吉林省の長春中医薬大学と今月上旬,学術交流協定を結んだ。中医薬大は日本の漢方のルーツである中国伝統の「中薬」の一大研究拠点.未解明の部分が多い中薬の薬効成分などを共同研究で科学的に分析し,予防医療の発展につなげたい考えだ.。

    中医薬大のある長春市は中国東北部に位置し,人口約360万人。食材の集積地として知られ,生薬などの原料にも恵まれている。伝統的に中薬が発展してきた土地柄で,中医薬大は病院も併設する国の研究拠点として1958年に設立された。

   薬科大は生活習慣病やメタボリック症候群など,治療だけではなく予防が大切な病気に対応するため,食材の持つ効能に注目。2002年の応用生命科学部の開設後,自然由来の素材を使う中薬の研究が盛んな中医薬大と研究者間での交流を続けていた。

   同学部の小西徹也教授は「中国には「医食同源」の思想が3千年前からある。予防医療には食品の効能を引き出すことが重要.中国伝統医療の科学的な解明は,大きな可能性を秘めている」と期待する。

   5日には,薬科大の高本正道学長らが訪中し,現地で調印式が行なわれた。中医薬大の王之虹校長は「中薬で明らかになっていない領域を日中共同で解明し,成果を全世界に向けて発信したい」とした。

    薬科大にとって海外大学との協定は,マサチューセッツ薬科大(米国)などに続き3カ所目。

    今後は教員·学生の交換留学,共同研究などを進め,中薬の分子解析などに挑む。薬科大の石黒正路·産官学連携推進センター長は「将来的には食品,薬品開発にも役立てたい」と話している。

  (「新潟日報」5月18日)

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