中国でボランティア活動に従事する日本の青年
2014/05/30

 ふくよかな顔に柔らかい微笑を浮かべる日本の青年、西田聡さん(20)は、まさしく「ボランティアの達人」だ。北京の女性専用刑務所で舞台の演出を手掛けたり、チャリティバザーを開催したり、コミュニティでパフォーマンスを披露したりと、この2年間におけるボランティア活動で、西田さんは何度も「優秀ボランティア」と称されてきた。そして、この経験によって西田さんはボランティアの喜びを心から感じている。人民日報海外版が伝えた。

 西田さんは、5月1日の労働節(メーデー)の前日の晩、微信(Wechat)のモーメンツに、「相声(中国の漫才)を通してみんなに楽しみを与えることが、留学中の任務だと思う」と投稿した。同日、ある盲人コミュニティで相声を披露した後、1人の年配の盲人男性が西田さんの手を取り、涙を流しながら言った。「あなたは外国人だ。だからもっとあなたに感謝しなければならない」。

日本の青年,西田さんに向かって感謝を伝える盲人の男性

 雲南省の険しい山道が連なる臨滄市耿馬県では馬や羊、三輪車がいたるところで見られる。いつも満面に明るい笑顔を見せる子どもたちは、海外からやってきた西田さんにコマのまわし方を嬉しそうに教え始めた。西田さんにとって最も印象深かったのは、現地の少女が西田さんに向かってはにかみながらドラえもんの主題歌を歌い出したことだ。西田さんは喜んで日本語の歌詞をこの少女に教えた。子どもたちと触れ合う時間は西田さんに大きな喜びと感動を与えた。西田さんは、「何かを与えようとすることから始まったが、逆に子どもたちから喜びをもらった。これこそがボランティアにとって最も幸せな瞬間だ」と率直に語った。

 同じようなケースはたくさんある。多くの外国人留学生が中国にやってきてボランティアの軌跡を残している。21歳のトルコ人女性、盧夢莎さん(写真2)は、北京語言大学にやってきて約1 年になる。その間、盧夢莎さんは、積極的に貧困な山岳地域に赴き、子どもたちにトルコ語やトルコの文化を教えたり、宿題を見たりしてきた。別れの日、車の窓の外から子どもたちが次々と盧夢莎さんに向かって手を振り、大きな声で「先生さようなら」と叫んでいた姿が、盧夢莎さんの心を熱くし、今尚忘れられないという。

 北京語言大学の教員の呂婷茹さんは、「昨年、外国人留学生がクラブ活動に参加できるようになってから、本委員会に登録された外国人ボランティアスタッフはすでに64人に上っている。ボランティアスタッフの国籍は10カ国にわたり、自閉症に対するケアプロジェクトや北沙灘高齢者英語コーナーなどのボランティア活動に頻繁に参加している」と語る。

 しかし、西田さんは外国人ボランティアとしてある悩みを抱えているという。西田さんは、「我々外国人ボランティアを受け入れている多くのボランティア活動にとって、宣伝の意義の方が実際の意義よりも大きい。でも本当はもっと実質的な仕事をやりたいと思っている」と語る。西田さんは北京の外国人ボランティア組織がより規範的に発展し、より良い存在になることを希望している。

 「誰でもボランティアになることができるし、誰もが他人をいたわる心を持っている」と語る西田さんは、インタビューの間、何度も、「外国人ボランティアは中国人ボランティアと同じで、私も、私の仲間たちも温もりを人に伝えたいと願っている」と繰り返した。

「人民網日本語版」2014年5月27日

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