王華総領事,新潟国際情報大学で講演
2012/06/27

 6月26日、王華総領事は新潟国際情報大学学長であり元新潟県知事の平山征夫氏の招きに応じて、同大学本部で「中国経済の発展と中日経済協力の展望」と題し特別講演を行った。教師や大学生など100名以上が聴講した。

 王華総領事は冒頭で有名なアメリカ人経済学者であるジェレミー・リフキン氏による「第三次産業革命」という論説に基づいて深く世界経済発展の新情勢を分析しながら、現在中日両国を含む世界各国の共通課題について指摘した。こうした時代背景を説明したうえ、王華総領事はパワーポイントを使いながら中国経済の発展と中日両国の経済協力について講演を進めた。

 中国経済発展における成果については、王華総領事は「総合国力」、「三大産業」と「対外経済協力」の三つの面から述べ、「世界一の社会実験」という言葉で中国の経済発展と社会変革をまとめ、「新しい産業革命が起こっている今の時代において、中国が総合国力を高めつつ、世界の変革期において重要な役割を果たすことを期待されている」と述べた。王華総領事はいくつかの例を挙げながら新エネルギー、航空および文化など主な産業発展の成果を紹介し、特に中国初の女性宇宙飛行士の話題について詳しく話した。

 中国の経済発展に直面する巨大な困難と挑戦について王華総領事は、6月20日に国連持続可能な開発会議(リオ+20)に出席した温家寶首相の言葉を用いて「中国の特色のある持続可能な発展実現」という中国経済発展の方向性について説明した。

 その後、王華総領事は多くのデータなどを示しながらこれまでの中日経済協力の状況を振り返り、主に震災後日本が中国人民元建ての国債を購入したことや中国人民元と日本円の直接取引が実現したことなど、中日経済協力分野での最新の成果を紹介し、両国経済協力関係の未来へ自信と期待感を示した。

 中日経済協力関係の重要性について王華総領事は、中国と日本の共同利益が増え、融合度が高まるにつれ、両国の「絆」はますます深まり、緊密化した共同体のような関係となっていると強調したうえで、両国経済協力の未来を次のようにまとめた。(1)中日経済協力の継続的な発展にはさらなる友好関係が必要である。(2)「第三次産業革命」を契機に、持続可能な発展と関連する分野に重点をおいて協力関係を深めること。(3)互いの経済発展の動向を把握し、大きな経済協力プロジェクト達成に努めること(4)地域経済一体化に参与し、最大限の互恵的経済協力を実現するべきである。

 今年6月24日に総領事館が設立2周年を迎え、このことを背景に王華総領事は中国と業務エリア各県の経済交流の成果を詳しく説明したが、そのなかで黒龍江省、吉林省、遼寧省、内モンゴルの東北四省区を中心に、江蘇省、上海市、山東省、広東省など多数の地方と新潟との経済、貿易往来が活発化している。中国江蘇国際協力公司、第四銀行、新潟県などは中国に事務所やビジネス連絡拠点を設置し、さらに経済協力に力を入れていると話した。王華総領事はまた、新潟―ザルビノ―長春と、三国の都市を結ぶ日本海横断陸海連運航路の開通、中国東方航空の上海と新潟を結ぶ直行便の増便、チャーター便での江蘇省からの149名の新潟観光団の実現、江蘇省江陰市農村商業銀行からの新潟金融研修団への派遣など、中国の例をあげながら、交通、観光、金融などの分野における双方の交流による成果について述べた。

 中国と新潟を含む業務エリア各県の主な経済協力プロジェクトについて王華総領事は、総領事館が9月23日、24日に新潟で開催する「四省区四県経済交流大会」について紹介し、中国東北地域と新潟などの地域の経済協力はまだ発展の余地があり将来性のある分野と言える、同大会は国交正常化40周年記念事業における大きな行事となるよう期待していると述べた。

 続けて王華総領事は、視野を広め、さらに「環日本海経済圏」構想という課題の重要性についても話した。王華総領事は地域経済一体化と中日間の貿易提携が進むにつれ、北東アジア地域での経済協力は新たな発展の時期を迎えている、「環日本海経済圏」は大きな枠組みとして、関係者の共同努力により、圏内の人材、資源、貨物、資金などの要素を自由にかつ十分に動かし、圏内各国、各地域の相互連携と協力関係の強化により、環日本海経済圏構想を徐々に具体化させ、より良く、より大きく、より強くして、巨大な潜在力を持った経済発展地域を形成していくべきであると強調し、新潟―ザルビノ―長春と、三国の都市を結ぶ日本海横断陸海連運航路の開通と「四省区四県経済交流大会」の開催が「環日本海経済圏」構築の重要な一歩となると確信していると語った。

 そのほか、王華総領事は、赴任以来の2年間の体験などを踏まえながら中日友好交流の世論環境の改善や、国民間の相互理解の促進についても感想を述べ、在席の学生に対し、さらに中日関係に関心を持ち、客観的且冷静に中日両国にある問題を扱い、前向きな姿勢で中日友好を促進するよう呼びかけた。

 講演終了後、王華総領事は教師や学生からの質問に答えた。

 最後に、王華総領事は平山征夫学長などと中日関係や教育分野での中日交流について意見を交わした。

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