1ベルト1ロードの願いと行動
2015/04/08

 この願いと行動は次の8つの部分で構成されている。(1)時代背景(2)共同建設の原則(3)枠組の構想(4)協力の重点(5)協力メカニズム(6)中国各地の開放の状況(7)中国の積極的な行動(8)美しい未来をともに創造する、の8部分だ。

 願いと行動は、1ベルト1ロードの建設は系統的なプロジェクトであり、ともに話し合い、ともに建設し、ともにメリットを享受するとの原則を堅持し、沿線国の発展戦略との相互連携を積極的に推進する必要がある。1ベルト1ロートという重要な提唱の実施を推進し、いにしえのシルクロードに新たな生命力と活力を注ぎ、新しい形でアジア・欧州・アフリカの各国との連携をより密にし、互恵協力が新たな歴史的高みに進んでいくために、中国政府はこの願いと行動を特に制定し公布したのだと指摘する。

 また願いと行動は、1ベルト1ロードは中国が提唱したものであり、中国と沿線各国との共通の願いでもある。中国は新たな起点に立って、沿線諸国とともに、1ベルト1ロードの共同建設を契機として、平等な話し合いを進め、各方面の利益に配慮し、各方面の要求を踏まえ、手を取り合ってより大きな範囲、より高いレベル、より深い次元での大規模な開放、大規模な交流、大規模な融合を推進していきたい考えだ。1ベルト1ロードの建設はオープンで包摂的なもので、世界各国や国際機関、地域機関の積極的な参加をいつでも歓迎するという。

 「1ベルト、1ロード」の「ビジョンと行動」の要点20

 国務院からの権限委譲を受て、国家発展改革委員会、外交部(外務省)、商務部(商務省)は28日に共同で、「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの共同建設推進のビジョンと行動」を発表した。「ビジョンと行動」は次の8つの部分で構成されている。(1)時代背景、(2)共同建設の原則、(3)枠組の構想、(4)協力の重点、(5)協力メカニズム、(6)中国各地の開放の状況、(7)中国の積極的な行動、(8)美しい未来をともに創造する――の8部分だ。「ビジョンと行動」はこれらの面から「1ベルト、1ロード」の主張と内実を示し、「1ベルト、1ロード」の共同建設の方向と任務を打ち出している。以下ではこの文書から20の要点を選び出した。人民日報海外版が伝えた。

 ▽なぜ「1ベルト、1ロード」は打ち出されたか

 (1)地域協力

 開かれた地域協力の精神にのっとり、世界の自由貿易体系と開放型の世界経済を維持することは、国際社会の根本的利益に合致し、人類社会の共同の理想と追求とを示すものであり、国際協力と世界統治の新たなモデルの積極的な探求であり、世界の平和発展にプラスのエネルギーを加えるものだ。

 (2)発展戦略のドッキング

 コネクティビティプロジェクトは、沿線各国の発展戦略のドッキングと融合を推進し、地域内市場の潜在力を掘り起こし、投資と消費を促進し、需要と就業を作り出し、沿線各国の人々の文化交流や文明間の相互参考を高めるものとなる。

 (3)中国の世界へのさらなる融合

 中国経済と世界経済は現在、緊密に結びついている。中国は、対外開放という基本的国策をこれまで通り貫き、全方位に開かれた新たな局面を構築し、世界経済体系へとさらに融合していく。

 ▽「1ベルト、1ロード」とは何か

 (4)「1ベルト、1ロード」の協力方向

 シルクロード経済ベルトは、▽中国から中央アジア、ロシアを経て欧州(バルト海)へ、▽中国から中央アジア、西アジアを経てペルシャ湾、地中海へ、▽中国から東南アジア、南アジア、印度洋へ――の通路を重点として切り開く。21世紀海上シルクロードの重点方向は、▽中国沿岸の港から南中国海、インド洋を経て欧州へ、▽中国沿岸の港から南中国海を経て南太平洋へ――とされる。

 (5)国際大通路と経済回廊の共同建設

 陸上では、国際的な大型ルートを拠り所として、「新ユーラシアランドブリッジ」や中国・モンゴル・ロシア、中国・中央アジア・西アジア、中国・インドシナ半島などの国際経済協力回廊を共同で打ち立てる。海上は、重点港をつなぐ形で、スムーズで安全、効率的な輸送の大通路を共同建設する。中国・パキスタン、バングラデシュ・中国・インド・ミャンマーの2つの経済回廊は、「1ベルト、1ロード」の建設と密接にかかわっており、協力をさらに進め、さらなる進展を上げなければならない。

 ▽「1ベルト、1ロード」をいかに建設するか

 (6)政策の意思疎通

 沿線各国は、経済発展の戦略と対策について十分な交流と調整を行い、地域協力を推進する計画と措置を共同で制定し、協力中の問題の解決を話し合い、実務的な協力と大型プロジェクトの実施に共同で政策支援を提供する必要がある。

 (7)施設の相互連結

 交通面では、未整備区間を優先的に建設し、滞っている区間の流れを改善し、道路の開通・到達レベルを上げる。エネルギー面では、国際的な電力・送電ルートをの建設を推進し、地域送電網のアップグレードや改造での協力を積極的に展開する。通信面では、国際光ケーブルなど通信幹線ネットワークの建設を共同推進し、情報のシルクロードをスムーズ化し、大陸間海底光ケーブルプロジェクトを計画・建設する。

 (8)貿易のスムーズ化

 投資・貿易の利便化の問題を解決し、投資と貿易の障壁をなくす。国境通関地の「単一窓口」(ワンストップサービス)の建設を加速し、通関コストを引き下げ、通関能力を高める。貿易の新たな成長分野を掘り起こし、貿易の均衡化を促進する。投資の利便化プロセスを加速し、投資の障壁をなくす。相互投資の分野を拡大し、新興産業の協力を推進する。中国は、各国企業が中国に来て投資することを歓迎し、本国企業が沿線国のインフラ建設と産業投資に参加することを奨励する。

 (9)資金の流通

 沿線国の二国間の通貨スワップや決済の範囲や規模を拡大する。アジアインフラ投資銀行やBRICS新開発銀行の設立を共同推進し、関係各方面は上海協力機構の融資機構の設立について話し合いを展開する。シルクロード基金の設立・運営を加速する。沿線国の政府と信用ランクの比較的高い企業、金融機構が中国大陸部で人民元債券を発行することを支援する。条件に合致した中国大陸部の金融機構と企業は、大陸部外で人民元債券と外貨債券を発行し、沿線国による調達資金の使用を奨励することができる。

 (10)人々の心の意思疎通

 教育・文化の分野では、中国は、沿線国に毎年1万人分の政府奨学金を提供し、世界文化遺産を共同申請し、沿線各国の観光客のビザの利便化水準を高め、沿線国による大型国際スポーツ大会の開催を支援する。医療・衛生の分野では、突発的な公共衛生事件を協力処理する能力を高め、関連する国に医療援助と緊急医療救助を提供し、伝統医薬の分野での協力を拡大する。科学技術協力の分野では、連合実験室(研究センター)や国際技術移転センター、海上協力センターを共同設立し、重大な科学技術の難関突破を共同で展開する。

 ▽中国各地はどのような強みを発揮することになるか

 (11)西北・東北地域

 新疆の独特な地理的優位性と西側に開けた重要な窓口としての役割を発揮し、シルクロード経済ベルトの中核地域を打ち立てる。西安を「内陸型改革開放」の新たな高みへと引き上げ、蘭州・西寧の開発・開放を加速し、寧夏の「内陸開放型経済試験区」建設を推進する。ロシアやモンゴルに連なる内蒙古の地理的な優位性を発揮させ、黒竜江のロシア向け鉄道ルートと地域鉄道網を整備し、黒竜江・吉林・遼寧とロシア極東地域との陸海連携輸送の協力を促進し、北に向かって開かれた重要な窓口を打ち立てる。

 (12)西南地域

 ASEAN諸国と陸と海で隣り合っている広西の独特な強みを発揮し、21世紀海上シルクロードとシルクロード経済ベルトの有機的につながった重要な関所を形成する。雲南の地理的な強みを発揮し、南アジアや東南アジアへと広がる中心地として建設を進める。西藏(チベット)地域とネパールなどの国との国境貿易や旅行文化協力を推進する。

 (13)沿海と香港・マカオ・台湾地域

 福建を後押しし、21世紀海上シルクロードの中核地域を建設する。「広東・香港・マカオ大湾エリア」を建設する。海外の華僑同胞や香港・マカオ特別行政区の独特な優位性を発揮させ、「1ベルト、1ロード」の建設に積極的に参加する。台湾地区の「1ベルト、1ロード」建設への参加を適切に処置する。

 (14)内陸地域

 西部の開発・開放の重要な支えとして重慶を建設し、成都・鄭州・武漢・長沙・南昌・合肥など内陸の開放型の経済的な高台を築く。「中欧列車」のブランドを樹立し、国内外と東部・中部・西部の連結の輸送ルートを建設する。

 ▽これまでにどのような成果があったか

 (15)協力枠組の締結

 中国は、一部の国と「1ベルト、1ロード」共同建設の協力覚書を締結し、一部の近隣国と地域協力と国境協力の備忘録、経済貿易協力の中長期発展計画を締結した。

 (16)プロジェクト建設の推進

 中国は、沿線の関係国との意思疎通・協議を強化し、条件の整った重点協力プロジェクトを推進した。

 (17)政策措置の整備

 中国政府は、アジアインフラ投資銀行の設立準備を調整し、シルクロード基金を発足させ、中国・ユーラシア経済協力基金の投資機能を強化する。銀行カードの決済機構は国際決済業務を展開し、支払い機構は国境支払い業務を展開する。

 ▽さらなる推進に何が必要か

 (18)タイムスケジュールとロードマップの制定

中国は沿線国とともに、「1ベルト、1ロード」の協力の内容と方式を充実化し、タイムスケジュールやロードマップをともに制定し、沿線国の発展と地域の協力計画を積極的にドッキングさせる。

 (19)理解と賛同の促進

 協力研究やフォーラム、展示会、人員研修、交流訪問などの多くの形式を通じて、「1ベルト、1ロード」の内容・目標・任務などに対する沿線国の理解と賛同を深める。

 (20)モデルプロジェクト建設の推進

 中国は沿線国とともに、モデルプロジェクトの建設を着実に推進し、二国・多国の利益に配慮したプロジェクトをともに確定し、各方面が同意し条件が整ったプロジェクトは始動・実施を急ぎ、できるだけ早い成果の実現をはかる。

 「1ベルト、1ロード」最大の特徴は「包括性」

 習近平国家主席は28日、ボアオ・アジアフォーラム開幕式での基調講演で大所高所から「1ベルト、1ロード」戦略について詳しく説明したうえで、「1ベルト、1ロード」建設のビジョンと行動文書をすでにまとめたことを発表した。その後、中国側はこの待ち望まれていた文書を対外発表し、「ベルト」はどれほどの幅なのか、「ロード」はどれほどの長さなのかといった疑問に答えた。

 「1ベルト、1ロード」はその提唱・推進過程を見ると壮大な戦略、システム工学であり、中国の特色ある大国外交を構成する一部であり、中国の包括的外交の具体的体現だ。「包括性」は「1ベルト、1ロード」戦略の最大の特徴であり、その目的において際立っている。

 「1ベルト、1ロード」建設は包括的発展を実現し、開放的で、包括的、均衡ある、地域経済協力メカニズムを共同で築き、国内の沿線民衆が公平な参加機会を共に享受できるだけでなく、沿線国・地域も発展の成果を共に享受できるようにすることを旨としている。中国側は中国経済発展の急行列車に各国が乗ることを歓迎し、チャンスと繁栄を共に享受し、協力・ウィンウィンを実現することを主張している。コネクティビティは発展過程における特定の国の脱落を防ぐうえで助けとなる。

 全体的構想は「包括性」をはっきりと示している。第1に「1ベルト、1ロード」は推進において各国の発展戦略と地域協力計画との相互連結を重視する。「1ベルト、1ロード」イニシアティブは中国の戦略や国力を一方的に波及させ、送り出し、中国の発展の需要への適応を他国や地域に強いるものでは決してなく、他国や地域の発展戦略と連結して、その発展の望みと一致するものだ。第2に「1ベルト、1ロード」の推進は共に話し合い、共に建設し、共に享受する原則を堅持する。

 実施計画は「包括性」を強調している。第1に協力体制において、現有の二国間または地域の協力体制・イニシアティブに挑戦し、取って代わろうとするものではなく、現有の地域協力体制との相互補完を重視している。中国側は二国間共同活動制度の整備と同時に、多国間協力体制の強化を主張する。第2に、協力の重点における「政策面の意思疎通」「施設のリンク」「貿易の円滑性」「資金の流通」「心のつながり」自体が「包括性」を体現している。沿線各国は資源環境が異なり、経済的補完性が強く、相互協力の潜在力と空間を「包括性」の強化によって解き放つ必要がある。第3に、協力方法において多様化を重視し、厳格な統一的参加ルールを定めず、一致性を追い求めず、高度に柔軟で弾力性に富み、多元的で開放的な協力プロセスだ。具体的協力プロジェクトを確定する際には二国間・多国間の利益に配慮できることに注意し、各国が同意し、条件が整ったものをしっかりと実施することを強調する。

推荐给朋友
  印刷 全文印刷