雲南魯甸地震,被害が深刻だったのはなぜ?
2014/08/07

 雲南省昭通市魯甸県で3日午後、M6.5の地震が起き、多くの死傷者が出ている。それほど大きな地震ではなかったのに、被害が深刻だったのはなぜなのだろう?専門家は、今回の地震が大きな被害をもたらした原因について、▽地震の大きさ▽震源の浅さ▽被災地の人口密度▽家屋の耐震性の弱さ▽劣悪な天気--という5つの特徴をあげる。華西都市報が伝えた。

 同省でM6.5以上の地震が発生するのは、姚安県で2000年1月15日に発生して以来14年ぶりで、昭通市魯甸県のほか、巧家県、昭陽区、曲靖市会沢県などでも死者が出ている。特に被害が深刻だったのは魯甸県だった。

 魯甸県の平均人口密度は1平方キロメートルあたり265人(省の平均値の2倍)で、人口が密集している。また国家級の貧困県であるため経済発展水準は低く、家屋は土やレンガでできており、耐震設計がなされていない。一部の家屋は練り土の壁で荷重を支えているほか、かなり老朽化しており、耐震性が弱い。これも死傷者が増えた原因と言える。

 同地震は震源の深さが12キロメートルと浅く、地表は激しい揺れに見舞われた。被災地の地形は険しく、構造も複雑で、地層が粉砕された。さらに現在は雨季にあたり、落石、地滑り、土砂崩れ、堰き止め湖などの二次災害も発生しやすい。

 ▽地震の大きさ:雲南省では過去14年で最大規模

 中国地震台網センター地震予報部の蒋海昆部長によると、今回の地震は雲南省で過去14年間に起きた地震のうち、最大規模のものとなった。雲南省地震局の専門家・李飛氏によると、同省でM6.5以上の地震が発生するのは、姚安県で2000年1月15日に発生して以来となる。蒋部長によると、今回の地震は、西魚河―昭通断層付近で発生した、ストライクスリップ型と分析されている。震源地から200キロの範囲内では、これまでも強い地震が頻繁に発生しており、1900年以降にM6.0以上の地震が15回発生している。最大は1974年5月11日に大関県で発生したM7.1の地震で、今回のM6.5の地震の震源地から約145キロ離れていた。

 ▽震源の浅さ:わずか12キロメートル

 今回の地震の震源の深さはわずか12キロメートルと浅く、破壊力が大きい。2008年5月12日に四川省ブン川で発生したM8.0の地震も浅発地震で、北京、上海、天津、山西、陝西などの各地で揺れが感じられた。

 ▽被災地の人口密度:平均の2倍

 震源地付近の人口密度は、1平方キロメートルあたり265人で、雲南省の平均値116.6人、全国平均の142.8人を大幅に上回っている。2012年に雲南省昭通市彝良県で発生した地震も、被災地の人口密度が高く、1平方キロメートルあたり205人だった。

 魯甸県は、北東は昭陽区と、南東は貴州省威寧県と隣接し、南部と西部は牛欄江をはさんで会沢、巧家の両県と接している。県内の平均標高は1917メートルで、主に農業を営んでいる。県内には9つの郷・3つの鎮、80の村民委員会、4つのコミュニティがあり、漢族、回族、彝族、苗族など14の民族が暮らす。2010年末の時点で、同県の世帯数は11万4879世帯に達している。

 魯甸県は国家級貧困県でもあり、人口40万8千人のうち農業人口が38万9千人、余剰労働力10万8千人、貧困人口は15万人以上に達し、魯甸県の労働力過多・貧困という現状がうかがえる。

 ▽家屋の耐震性の弱さ:ほとんどが土とレンガ製

 震源地は県政府所在地から約26キロ離れていたため、震源地付近の多くは農家で、土やレンガでできた家屋が多く、ほとんどは耐震設計がなされていなかった。

 魯甸県の地勢は東西が高く、中央が低く、複雑な地形をしている。震源地となった魯甸県竜頭山鎮は、西魚河―昭通断層にあたり、震源地から200キロの範囲内では、これまでにM5.0以上の地震が44回発生している。昨年1年間に、震源地から100キロの範囲内ではM5.0以上の地震が3回発生している。

 ▽劣悪な天気:雨季のため自然災害が発生しやすい

 被災地は現在雨季に入っており、降雨が続いている。現地は山が険しく、地形が複雑なため、自然災害が発生しやすい。降雨は災害救助活動に悪影響をもたらす可能性があり、雨・雷への対策を整える必要がある。

「人民網日本語版」2014年8月6日

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