消費もワールドカップ 沸き立つ中国のビジネス界
2014/06/11

 ワールドカップの開幕を目前に控え、ビジネス界の「祭典」がすでに幕を開けている。競技を取り巻く金や資本には、スポーツが本来もつホルモンの匂いがぷんぷんしている。「北京晨報」が伝えた。

 今回はワールドカップ史上、投資規模が最大かつ最も高価な大会になる。中国チームはリオデジャネイロへの冒険に旅立つことはできなかったが、中国市場はそんなことにお構いなくワールドカップで大いに沸き立っている。

 すでに興奮気味にブラジルへ飛んだ中国メーカーがどんな歴史を作り出したかは言うに及ばず、中国国内の関連産業も驚くべき動きをみせている。ビールメーカーやスポーツ用品ブランドはいつものように金に糸目を付けず、新旧メディアはさまざまにそろばんをはじき、大画面のスポーツ仕様テレビや関連の貴金属も売れ行きは好調だ。

 電子商取引(eコマース)や街角の一杯飲みの串焼き屋台も準備万端で、サッカーファンの飲食やトイレの需要を待ちかまえる人もいる。宝くじ販売サイトは試合結果を予測したホーキング博士と一緒になって大騒ぎし、ゴールドマン・サックスのバンカーたちも予測をうち出した。「ワールドカップの呪い」(W杯開催年には金融市場に危機が訪れるというジンクス)と言われながら、株式投資家たちは我慢強く投資チャンスを探している。

 今大会に中国チームは出場しないが、中国人にとってワールドカップの価値は少しも変わっていないし、4年分のパワーを応援に振り向けようやる気満々だ。この世紀のスポーツの祭典を前にして、興奮と熱狂が初夏の主旋律になるとみられる。

 メディアから広告主まで、商店から消費者まで、それぞれの役割を果たそうと準備は始まっている。今大会に「巻き込まれる」中国人は数億人に上り、金を使うのに忙しい人もいれば、金をもうけるのに忙しい人もいる。低迷気味の経済にとってはこのような全国民的な刺激が必要とも考えられ、カンフル剤を打つ場所は広告産業や営業販売の分野だ。

 メディアの報道によると、2010年の南アフリカ大会で公式スポンサーとなった中国の太陽光製品メーカー・英利集団は、スポンサーになったことで大きく名を挙げ、今大会でもスポンサーになる予定だ。具体的な費用は明らかにされていないが、スポンサーになるには少なくとも8千万ドル(約81億9840万円)が必要で、連年赤字の英利の大盤振る舞いぶりに、「ワールドカップにはどんな魔力があるのか」と外界はいぶかっている。

 金の一部は海外に流れるが、多くの部分は国内にとどまる。

 中国中央テレビ(CCTV)がこのほど行ったW杯の広告資源の説明会には、匹克、特歩、361度、夢潔、喬丹(ジョーダン)、安踏といったスポーツブランドメーカー数十社が勢揃いしたほか、蒙発利、中盛糧油、山国飲芸といったスポーツとはあまり関係のないブランドもこぞって参加し、企業の情熱の一端をうかがわせた。CCTVの「ゴールランキング」のメディア協力パートナーの枠だけでも、価格は1億4100万元(約23億円)に達し、これはほんの氷山の一角だ。

 従来型のテレビメディアだけでなく、新メディアや動画サイトも勢いは盛んで、企業の営業販売におけるまた一つの主戦場になるとみられる。昌栄伝播(CHRM)がまとめた報告書によると、今大会の生中継は北京時間の早朝に当たるため、新メディアが早い時間の資源売買の開発競争で優位に立っており、従来のテレビメディアにはない形式の多様性をうち出している。これまでに騰訊、捜狐、愛奇芸といったインターネット企業がW杯を視野に入れた報道戦略をうち出し、明らかにされたところによると、PPTV聚力だけで1億元(約16億円)を超える広告費を投入するという。

 経済がそれほど順調はない中、スポーツのビッグイベントに便乗して営業販売を展開することは、これまで企業の成長を促すよい機会となっていた。4年に1度のW杯が得難いチャンスであることは間違いない。さまざまな売り手たちの営業販売戦略が成功するか失敗するか、今はまだわからないが、テレビ、ネット、地下鉄、商店、バー、レストラン、新聞販売スタンド、宝くじ売り場など、生活のあらゆる場面がW杯一色に染まった時、一人の消費者として心躍らない理由はない、ということは容易に予測できる。

「人民網日本語版」2014年6月9日

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