山形:酒田港,資源循環の拠点形成めざす 戦略シンポジウム
2012/03/26

 

 酒田港の物流拡大と競争力強化に向けた港湾戦略を考える「国際資源循環シンポジウム」が22日、酒田市のガーデンパレスみずほで開かれた。事例発表やパネル討論を通じ、国際資源循環の拠点形成に向けて酒田港に必要な機能や役割、効率的な港湾運営などについて意見を交わした。

 中国・広東晟戎能源有限公司の王吉安副総経理が中国における廃棄電気電子製品のリサイクルの現状、劉庭秀東北大准教授が韓国のリサイクル政策の特徴などを紹介。日本からは青南商事(青森県弘前市)の安東元吉代表取締役が、廃自動車や鉄スクラップのリサクルの先進的取り組み状況を報告した。

 引き続き、渋川智明東北公益文科大大学院研究科長をコーディネーターにパネル討論を実施。劉氏は、酒田港が国際資源循環拠点を目指す上で「モノの循環だけでなく、人や情報の循環が必要。リサイクル製品も品質と付加価値を確保することが大事になる」とアドバイスした。

 安東氏は「中古部品を輸出するコンテナ貨物は仙台港に集中している。酒田港から出荷できればより便利になる」と述べ、王氏は「中国では今後、廃棄家電製品が大量に出てくる。日本の技術を吸収し、日本企業と良好な関係を築くことで、新しいビジネスモデルを築いていきたい」と期待した。

 酒田港が昨年11月、リサイクル貨物の分野で唯一となる日本海側拠点港に選定されたことを受け、廃棄物中のレアメタル(希少金属)回収など新たなビジネスモデルの構築に結び付けようと、庄内リサイクル産業情報センター設立準備協議会(児玉健一会長)などがシンポジウムを主催。東北各県のリサイクル事業者や港湾関係者など約120人が参加した。

山形新聞3月23日

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