新発田市長に二階堂氏
JR駅の橋上化中止を訴えて初当選
2010/11/22

  

                                                                   当選確実となり万歳をする二階堂氏(21日午後10時59分,新発田市住吉町で)

    新発田市長選は21日,投開票が行われ,無所属で新人の前市議会議長・二階堂馨氏(58)が,いずれも無所属で新人の前県議・佐藤浩雄氏(66),元紫雲寺町長・鬼嶋正之氏(63),元団体職員・三村誉一氏(64)を破って初当選を果たした.当日有権者は8万4448人で,投票率は65・47%(前回38・57%).

  二階堂氏は,「議長時代に市町村合併の中心的役割を担った責任を果たしたい」と立候補.片山吉忠市長が主要政策として進めたJR新発田駅橋上化の是非を最大の争点と位置づけ,財政負担が過大だとして中止を訴えた.地元選出で自民党の岩村良一県議や,近寅彦・元新発田市長らの応援を得て,支持を広げた.

  佐藤氏は片山市政の継承を掲げ,駅橋上化推進を訴えたが届かなかった.鬼嶋氏は駅橋上化の凍結を公約としたが支持が広がらず,三村氏も財政再建を訴えたが浸透しなかった.

  二階堂氏は同日深夜,当選が確実になると,「皆さんと新発田の子供たちの未来のために頑張ろうと,この厳しい市長選を戦った.心からお礼申し上げる」などと喜びを語った.

  ◆解説◆

  新人4人の争いとなった新発田市長選は,「新たな新発田の創生」を訴えた二階堂馨氏が制した.12年間続いた片山市政に市民が停滞感を感じ,変革を望んだ結果とも言える.

  選挙戦最大の争点は,現市政の主要政策の一つだったJR新発田駅橋上化事業の是非だった.二階堂氏は,市議会議長として片山市長を支える立場だったが,橋上化については財政負担が過大だとして,中止を掲げて戦った.

  駅橋上化にかかる費用は約38億円.しかし合併特例債などを活用すれば,実質負担額は約6億5000万円で済むと市は試算する.二階堂氏は選挙戦で,その予算を教育や福祉,産業育成に使うべきと主張,支持を広げた.だが,その具体的な未来像が有権者に示されたとは言い難い.

  また,旧県立病院跡地の活用や新市庁舎建設などの課題も山積している.新市長には明確な将来展望と,リーダーシップが求められる.(隅谷真)

(2010年11月22日  読売新聞)

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