福島:古里受け継ぐ 東日本大震災から3年 県追悼復興祈念式で再生誓う
2014/03/12

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から3年を迎えた11日、福島県主催の東日本大震災追悼復興祈念式が福島市の県文化センターで行われた。高校生がつづった追悼詩を通して、大切な古里を再生し、未来へと受け継ぐ決意を共有した。佐藤雄平知事は初めて県民の思いを盛り込んだ知事メッセージを発表し、新しい福島の創造に向けて力強く歩む覚悟を県内外に発信した。

 追悼詩は磐城桜が丘高一年の桑原真子さん(16)、会津学鳳高二年の小野木択真君(17)、湯本高二年の村上愛美さん(17)の詩を基に、県高校文化連盟文芸専門部会長で県文学賞審査委員の斎藤貢一郡山東高校長が監修した。雅楽師・東儀秀樹さんが演奏する中、郡山市出身の女優・芦名星さんが被災者に寄り添うように読み上げた。

 詩の中で、富岡町からいわき市に避難している桑原さんは「これからできることは/いつまでもふるさとを思い続けること」とつづり、小野木君は「人は前にすすんでいく/復興に向かってがんばりつづける」と決意を込めた。村上さんは、犠牲者の思いや大切な古里を「わたしたちは受け継ぐ」と誓った。

 知事メッセージで、佐藤知事は震災から3年間にわたり、さまざまな困難に立ち向かってきた県民に対し、「懸命に頑張ってきた皆さんを心から誇りに思う」と語った。

 避難生活の中で夫を亡くした女性の言葉も紹介し、帰還を目指す人、避難先で再出発を目指す人など、それぞれの思いを県が支えることを約束した。さらに「(豊かな自然や人の温かさなど)福島の宝を守り、育て、次の世代へと伝えなければならない」と強調。「未来に向かって、一緒に進んでいきましょう」と呼び掛けた。

 今回のメッセージは県民の被災体験や思いを伝えようと、佐藤知事と有識者による起草委員会が作成した。県民から903件の応募があり、一部を盛り込んだ。

 メッセージ発表に先立ち、佐藤知事が式辞、平出孝朗県議会議長が追悼の辞を述べた。夫を津波で失った、いわき市の高木京子さん(62)が遺族代表としての思いを語った。

 佐藤知事、平出議長をはじめ、冨塚宥●県市長会副会長(田村市長)、大塚節雄県町村会長(湯川村長)、遺族代表の高木さん、浜田昌良・復興、赤羽一嘉・経済産業、井上信治・環境の各副大臣、EUなど海外の関係者が献花した。

 追悼式の冒頭、日本政府主催の追悼式が同時中継され、地震発生時刻に黙とうした。福島民報社からは高橋雅行社長が出席した。

福島民報2014年3月11日

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