山形:独自の有機ICTシステム技術構築へ
2013/09/02

 山形大は「フロンティア有機システムイノベーションセンター」が日本文部科学省の国際科学イノベーション拠点として採択されたことを受け、工学部が中心になって「有機ICTシステム研究会」を発足させた。10年後の社会を見据え、インターネット上の膨大な情報「ビッグデータ」を活用した山形大独自の有機ICTシステム基盤技術を構築するのが狙い。

 山形大は3月、同センターの事業採択により49億円の建設費を獲得。関連するCOI(センター・オブ・イノベーション)ストリーム拠点形成事業にも応募している。ヘルスケア(健康管理)アンビエント(環境)の両分野で、有機エレクトロニクス技術をベースに「人、物、情報がつながり、ハピネス(幸せ)を実感する柔構造社会の実現」を提案している。

 この拠点構想でリーダーシップを発揮するには、大学の強みである有機エレクトロニクスのシーズを生かして、ビッグデータ分析と結び付ける新たなICTシステムづくりが不可欠と判断。学長特別研究プロジェクトとして、研究会発足の運びになった。

 メンバーは今野千保産学連携教授を座長、横山道央准教授を幹事に計17人。「有機材料分野だけでなく、機械や電気・電子も含めた異分野の融合」(飯塚博学部長)をコンセプトに学部全体から人材を集め、企業の協力も得た。月に1~2回会合を持ち、ビッグデータICTの各種要素技術やアプリケーション事例などの知見を深めるとともに、討論を重ねている。

 横山准教授は「有機システムを看板に一体になって10年後のハピネスを実感できる社会実現を目指したい」としている。

山形新聞2013年9月2日

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