文化を伝承 友好を促進 共同発展を図る
王華総領事による新潟大学での講演
2012/01/13

 1月11日午後、王華総領事は招きに応じて国立新潟大学経済学部が主催する「外から見た日本 外から見た新潟」をテーマとした「在新潟海外総領事の講演会」に出席し、「中国から見た日本 中国から見た新潟」という講演を行った。この講演会には新潟大学および近隣大学の先生方や学生、新潟市民が約400人ほど参加し、読売新聞新潟支局、NSTなどのマスコミがこれを取材した。

 真冬にあたり、舞い上がる雪が大学キャンパスに特別な風情を添えた。会場へ向かう途中には、ところどころ小さな中国国旗が飾られており、友好の雰囲気に包まれていた。年頭のため会場はまだ新年の様子を漂わせていた。

 新潟大学経済学部長の永井雅人教授は挨拶のなかで、中国の経済社会が著しい発展を遂げるなか、日中関係はますます深まっている。東アジア地域経済一体化が進むにつれて、国際的な視野で両国関係を捉えることの重要性が増していると述べ、今回の講演会が、互いの交流を促進し理解を深めるため積極的な役割を果たせるよう期待していると語った。

永井雅人学部長が挨拶

 1時間以上にわたり、王華総領事は豊富な最新データを通してパワーポイントも使いながら「文化を伝承 友好を促進 共同発展を図る」という基調に「中国から見た日本と新潟」、「中日関係」、「中国と新潟の交流、協力」、「期待とアドバイス」の四つの面について講演を進めた。

 冒頭で王華総領事は、新年を祝い、着任以来の総領事館と新潟大学の交流を振り返り、医学や防災の学術研究、対中交流協力、国際化などの分野において新潟大学が多くの成果をあげたことを評価した。

講演会の会場

 「中国から見た日本と新潟」の部分では、王華総領事は日本の2011年の「今年の漢字」である「絆」をキーワードとして「鑑真和上」、「阿倍仲麻呂」、「遣唐使」、「遣隋使」など中日文化交流史上のすばらしい人物や物語を挙げながら、切っても切れない中日関係と中日両国国民間の感情について考えを述べた。王華総領事は参加者とともに中国の詩人である李白と阿倍仲麻呂の友情を象徴する詩「晁卿衡を哭す」を詠んだ。(詩全文:日本の晁衡帝都を辞し 征帆一片蓬壷を遶る 明月帰らず碧海に沈み 白雲愁色蒼梧に満つ)。

 その後、王華総領事は自分自身の経験を踏まえながら、中国人が日本に対して抱く印象を「和食」、「アニメ」、「日系企業」などの具体例を挙げながら中国における日本文化の吸収や中日経済貿易交流などについて紹介した。王華総領事はまた、中国は古くから日本との友好関係を重視しており、2000年ほどにわたる両国の交流の成果をいまも大切にしていると強調し、両国は交流の歴史が大変長く、融合度も高く、持久力があり生命力に溢れたものであり、中国にとって日本はひとつのよい隣人であり、重要なパートナーでもあると語った。

王華総領事が講演を行う

 新潟に対する印象については、王華総領事は「二人の人物」と「一つの文学作品」という角度から、新潟出身の田中角栄先生と、佐野藤三郎先生が日本および新潟と中国の交流促進のため多大な貢献をされたことを振り返り、またノーベル文学賞を受賞した作家・川端康成の名作「雪国」は、中国の国民が新潟を知るための「架け橋」になったことも紹介した。続いて王華総領事は「町づくり」、「県民」、「物産と資源」、「産業」の四つの面から新潟の経済社会発展の成果を評価し、中国との交流協力事業の将来について展望した。

 「中日関係」の部分では、王華総領事は教育と経済貿易について重点的に述べた。教育交流協力の面では、王華総領事は、現在中国文化は、多くの外国人の心を引きつけるようになり、「孔子学院」はすでに世界が中国を知るためのひとつの「窓口」となっている。学校間の交流も含め、中日教育文化交流協力が益々広がっていると語り、参加者たちに向けて、中国語と中国文化に興味がある方は、「孔子学院」などを通して中国文化を学び、中日友好をさらに促進してもらいたいと話した。経済貿易の面では、王華総領事は中日経済ハイレベル対話を中心とした中日経済協力について説明し、特に3.11東日本大震災後に開催された第四回中日韓首脳会議の成果について紹介した。王華総領事はまた、中日経済の相互補完性は高く、経済協力関係は長期的な安定性を保っている。2011年の中日貿易総額は3400億ドルを上回るものと予想されており、GDP総額が世界の17%を占めている中日両国はそれぞれの経済発展と経済協力が世界経済の発展に際し極めて重要であると強調した。

 王華総領事はまた、2011年12月、胡錦濤主席と温家宝首相が、訪中した野田佳彦首相とそれぞれ会見し、両国首脳は交流・協力事業を拡大し、中日戦略的互恵関係の新たな局面を共に切り開くことで一致したことに触れ、それぞれの新たな国家発展戦略を実施している中国と日本は、経済協力関係の発展に関しても、今新たな歴史の起点に立っており、これからも自らの優位性を発揮しながら経済協力関係を深めることで地域経済の発展と平和へ貢献すべきであると語った。

 「中国と新潟の交流、協力」の部分では、王華総領事はこれまで行ってきた総領事館の活動を踏まえながら「経済貿易交流と協力」、「教育文化」、「友好交流」、「災害援助と災害復興」の四つの面から、特に「環日本海経済圏の構築」、「中国東北地域と業務エリアの経済大会」、「諸橋徹次記念館関連漢詩交流」「新潟マスコミ訪中団」などの交流協力プロジェクトを紹介し、これまでに得られた多くの成果を振り返った。また王華総領事は3.11東日本大震災時における中日間の友好交流活動と、中国総領事館による救助や援助などの業務についても説明した。

 「期待とアドバイス」の部分では、王華総領事は、中日両国は長い友好交流の歴史があり、互いの共通点は多いものの、両国の経済や社会の発展のしかたはそれぞれ異なり、文化的な相違点も一方で多数存在するため、中日両国はさらに客観的、そして科学的に相手の発展を捉え、相互理解と交流に対してさらに積極的な態度を持ちながら、さらなる信頼関係を築き、文化や経済などの分野における両国交流や協力関係を深め、国民感情の改善と友好促進のため力を入れるべきであると語った。王華総領事はまた、今年中日国交正常化40周年にあたり、この節目の年を機に、総領事館として各界の皆様とともに、中国と新潟の交流協力事業を中日関係の新たなホットスポットにできるよう努力していきたいと話した。

 最後に、王華総領事は在席の学生に対し、両国文化をさらに学び、国際化意識を高め、積極的に民間交流などに参加するよう呼びかけた。

 講演のあと、王華総領事は参加者たちの質問に答え、マスコミのインタビューにも応じた。

 その後、王華総領事は学校側が主催した「懇親会」にも出席し、先生方とさらなる交流拡大などについて意見を交換した。

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