中日両国,天然ガス価格決定で共闘
2013/12/20

 シェールガスの生産能力の開放が加速され、天然ガスの供給が多元化するエネルギー新構造が生まれれば、中日両国は天然ガスの「アジア割高」を抑制する共同作戦を展開する可能性がある。これは、中国石油経済技術研究院と、日本エネルギー経済研究所が共催する第7回中日石油市場研究成果交流会から得られた、重要な情報だ。中華工商時報が伝えた。

 統計データによると、中国の2012年の天然ガス輸入量は31.1%増の425億立法メートルに、見かけ消費量は13.0%増の1471億立法メートルに達した。中国の天然ガスの対外依存度は、28.9%に達した。2013年にこれが30%を上回ることが確実視されている。

 日本の2012年の天然ガス消費量は112億立法メートルに達し、世界の消費量の10.3%を占め、中国に次ぐ世界3位となった。日本の天然ガスの対外依存度は、ほぼ100%に達している。

 日本エネルギー経済研究所の豊田正和理事長は、「世界エネルギー変革は、アジアの台頭を促す。世界の2大経済体は、共通の課題に直面する中で、重要な役割を演じることができる」と強調した。

 天然ガスの急速な発展により、化石エネルギーに石炭・石油・天然ガスの三者鼎立の構造が形成されている。天然ガス消費市場の一つであるアジアの天然ガス価格は、その他の市場を大幅に上回っており、天然ガスの最大の輸入者という地位にそぐわないものとなっている。

 統計データによると、昨年の世界天然ガス貿易量は1兆334億立法メートルに達した。液化天然ガスの貿易を中心とするアジア太平洋市場において、中日韓だけでも輸入量が1884億8000万立法メートルに達し、世界液化天然ガス輸入量の57.4%を占めた。

 世界のエネルギーに新たな変化が生じており、中日両国に天然ガスの「アジア割高」を抑制する機会を提供している。

 米国・カナダ主導で、シェールガスの生産能力が開放を加速している。カタールを始めとする液化天然ガスの生産が力強く発展しており、ロシアもこの流れに追随しようとしている。これに世界経済の回復の遅れが加わり、世界の石油消費は低迷を迎える。

 資源経済専門家の紀方氏は、「操作可能なスペースが生まれた今、中日両国がこれまでの単独的・単一的なやり方を捨て、双方の優位を利用し相互補完を進められるかが重要になっている」と分析した。

 日本は天然ガス市場化の堅固な基盤を持っている。日本の天然ガス輸入量は世界最多で、液化天然ガスの価格設定メカニズムにおける歴史的な地位は、アジアの天然ガス市場を主導する。日本は今後2年間で、世界初の天然ガス先物取引市場を創設する計画だ。

 中国は、東アジアの天然ガス中枢の建設で優位を持つ。中国は中央アジアと北東アジアの間に位置し、「西気東輸」(西の天然ガスを東に輸送するプロジェクト)の第1・第2・第3パイプラインを中心とするネットワークを構築している。「中国―中央アジア」天然ガスパイプ、「中国―ミャンマー」天然ガスパイプが建設されており、沿海部に多くの天然ガス受入拠点を持つ。

 また今年3月に、中日韓自由貿易区の初の交渉が、韓国のソウルで開始された。2002年に構想が提出されてから、11年間の紆余曲折を経て、最後の幕がついに開かれた。これは中日共同で天然ガスの「アジア割高」を抑制し、中日韓共同でアジア天然ガス価格決定権を構築するムードを形成する。

 観測筋は、「現在の政治的な雰囲気を見ると、天然ガスの同課題の取り組みについては、中日両国の企業の協力の他に、両国の指導部の知恵が試されることになる」と指摘した。

 第8回中日石油市場研究成果交流会は、来年日本で開催される。中日双方は、「両国間のエネルギー交流を推進し、両国間のエネルギー協力を積極的に模索する。これは交流会創設の主旨だ」と表明した。

「人民網日本語版」2013年12月19日

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